新型コロナウイルスの影響でセリエAが中断する中、カルチョ不足にあえぐセリエAファンのために、将来のセリエAをFootball Managerで占ってみようと思う。
Football Managerとは?
Football Manager(以下FM)はサッカーをテーマにしたシミュレーションゲーム。ゲームのデータベースに登録された選手は、アジアやアフリカに在籍する無名選手まで実名で綿密にスカウティングされており、プロチームが有望な選手を探すために実際にこのゲームを参考にすることもあるほど。そのFMが3月25日まで無料で公開されているので、これを利用して5年後、10年後そして100年後のラツィオ、そしてセリエAは一体どうなっているのかをシミュレーションしていきたい。まずは5年後の世界から。
2025年の順位表とそれまでの優勝チーム
24-25シーズンはインテルが勝ち点94で優勝。エースのエスポージトは36試合で20ゴールを決めて得点王に輝き、そのエスポージトと2トップを組むガブリエル・ジェズスが16ゴールで得点ランキング2位と、インテルの圧倒的な攻撃力が光った。ちなみにエスポージトは4季連続で得点王のタイトルを手にしている。
24-25シーズンまでの優勝チーム
- 19-20 ユベントス
- 20-21 インテル
- 21-22 ユベントス
- 22-23 インテル
- 23-24 ローマ
2025年の主なクラブのスカッドと出来事
ユベントス
ユーベは19-20シーズンに優勝したものの、翌年は4位に沈み、サッリ監督を解任。後任のジダン監督のもと、21-22シーズンにスクデットを奪還するが、その翌シーズンにディバラが€106mでマンチェスター・ユナイテッドへと移籍したことで7位に低迷。ジダンもチームを去ることとなった。その後はナーゲルスマンが引き継いで、復権を目指している。クリスティアーノ・ロナウドは39歳を迎えた23-24シーズンまでユベントスに在籍し、このシーズンを最後に現役生活に別れを告げた。
ラツィオ
現実では2020年3月現在ユベントスとスクデット争いを演じているラツィオは、FMの世界では苦しい戦いを強いられている。19-20シーズンのコッパ・イタリアで決勝ではPK戦の末ユベントスを下しタイトルを手にしたが、カンピオナートでは3位に終わり、その後はCL圏内にすら入れていない。19-20シーズンのルーカス・レイヴァのレアル・マドリード移籍を皮切りに、20-21シーズンにルイス・フェリペ(チェルシー)、21-22シーズンにはセルゲイ(PSG)、22-23シーズンにコレア(リヴァプール)、23-24シーズンにはインモービレ(ユベントス)と続々主力選手を失っていった。また、24-25シーズン時点で37歳のアチェルビがスタメンとして堂々活躍を続けており、若手が伸びていない点もかなり気になる…。24-25シーズン終了時点の監督はOBで99-00シーズン優勝メンバーのセルジオ・コンセイソン。
インテル
インテルは攻撃のタレントを続々と開花させたことで、再びセリエAでの覇権を取り戻していった。20-21シーズン開幕前ににルカクが€90mでチェルシーに復帰したものの、ラウタロ・マルティネスが得点王になる活躍を見せ、優勝に貢献。翌シーズンにはエースのラウタロを€121mで再びチェルシーに引き抜かれたが、ガブリエル・ジェズスの加入や、下部組織上がりのエスポージトの奮闘で、その穴を埋めることに成功した。監督は19-20シーズンから24-25シーズンまでコンテのまま。
ローマ
ローマは20-21シーズンからクラブOBのデ・ロッシが監督に就任。4-4-2の戦術を時間をかけて浸透させ、就任から5年目でスクデットを手にした。そして、なんと優勝メンバーにラツィオの下部組織出身のアルミニとストラコシャが含まれていて筆者は絶句。アルミニはSPALを経由したものの、ストラコシャはラツィオから直接ローマへと移籍している。こんなことが現実に起こったらラツィアーレが黙っていないだろう。しかもストラコシャはローマ移籍後も自分はラツィアーレだと語っているようで、両方のファンから消されてしまわないか心配な限りだ…。
ミラン
ミラニスタは信じないだろうが、24-25シーズン現在もピオリ監督がミランを指揮している。ミランは19-20シーズンこそCL出場を逃したもの、そこから現在まで連続でCL出場権を獲得し続けていて、インテル・ユーベの2強に割って入る勢いで力を取り戻している。現在のエースはセルティックからユベントス、PSGを経由したエドゥアルド。背番号は9ではないので安心してほしい。キャプテンは19-20シーズンから変わらずロマニョーリが務めている。
ナポリ
ナポリは20-21シーズンから5季連続で5位に終わり、CL出場を逃し続けている。毎シーズン監督が変わっていて、最後のシーズンはアッレグリが指揮したものの、それでもCL出場は叶っていない。現実世界では毎年移籍の噂があがるクリバリは22-23シーズンにPSGへ移籍した。
アタランタ
5季連続で欧州大会出場を逃している。それによってか、フロントが選手を売りまくり、現在も残っているのはカルダーラだけ。売りで得た資金を元に中国からエルシャラウィを呼び戻すなどしたが、残念ながらこれは当たらなかった。
フィオレンティーナ
中位を抜け出せないシーズンが続くフィオレンティーナ。キエーザは21-22シーズンにアーセナルに€33mで移籍し、その2シーズンあとにマンチェスター・シティに€76mで移籍した。22-23シーズンには南野拓実が加入するも、公式戦63試合でわずか4ゴールとかなり厳しい成績で終わった。
トリノ
20-21シーズンにヨーロッパリーグに出場したものの、その後は中位に低迷。エースのベロッティがマンチェスター・ユナイテッドに移籍してからは、インテル出身のピナモンティがエースとして奮闘中。
(続く)