目標であるCL出場を目指し、19-20シーズンのカンピオナートをひた走るラツィオ。クラウディオ・ロティート時代最強とも評される今季のチームのそれぞれのプロフィールをチェックしよう(年齢は2019年12月5日時点)。
19-20シーズン・ラツィオ選手名鑑:FW編
チーロ・インモービレ
背番号:17
国籍:イタリア
生年月日:1990年2月20日(29歳)
ラツィオのエースストライカー。無類のゲーム好きで、プレー中は奥さんから声をかけられても無視を決め込む。ただ、子供とゲームをしてあげたり、得点時には奥さんの名前のイニシャルである「J」を指で作ったりと、根は家族思いだ。先日ラツィオでの公式戦100得点を達成し、クラブの歴史に名を刻んだ。
ホアキン・コレア
背番号:11
国籍:アルゼンチン
生年月日:1994年8月13日(25歳)
フェリペ・アンデルソンの後釜として昨季加入した快足ドリブラー。決定力に課題はあるものの、大一番での勝負強さが光る。昨季のコッパ・イタリア決勝前に髪を金髪に染めて願掛けし、ゴールを決めてタイトル獲得に貢献した。愛称は「トゥク」。
フェリペ・カイセド
背番号:20
国籍:エクアドル
生年月日:1988年9月5日(31歳)
フィジカルの強さを生かしたポストプレーを得意とする。昨季のローマダービーでゴールを決めてから人気が急上昇した。奥さんはインスタグラムのインフルエンサーで、カイセド本人のSNSよりも写真が充実しているので、彼のファンはぜひフォローしてみよう。
ジョニー・ロドリゲス
背番号:22
国籍:スペイン
生年月日:1991年7月9日(28歳)
昨シーズンは乾貴士と同じアラベスに所属し、2桁アシストを達成した。ルリッチが苦手とするクロスの精度を武器にポジションを勝ち取りたい。本人曰く、名前の「Jony」はスペイン語読みの「ホニー」でなく「ジョニー」の発音が正しいそう。
ボビー・アデカニェ
背番号:34
国籍:オランダ
生年月日:1999年2月14日(20歳)
リヴァプールより加入した20歳の若手有望株FW。縦への推進力が持ち味で、プレースタイルはコレアに近い。4歳のころにナイジェリアからオランダに移住し、世代別のオランダ代表で招集経験がある。他の若手がレンタルに出される中、トップチームに残留したのは期待の高さを伺わせる。
19-20シーズン・ラツィオ選手名鑑:MF編
ルイス・アルベルト
背番号:10
国籍:スペイン
生年月日:1992年9月28日(27歳)
10番としてラツィオの攻撃の中核を担う。バルサやリヴァプールといった名門クラブでなかなか芽を出せず、ラツィオでようやく開花した。恩師・インザーギ監督については「多くの自信をもらった」と感謝の言葉を口にしている。インモービレに負けず劣らずのFIFAフリークで、足より手でサッカーをするのが好きだそう。
セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ
背番号:21
国籍:セルビア
生年月日:1995年2月27日(24歳)
昨シーズンに引き続き今シーズンも移籍市場で大きな関心を集め、ロティート会長からは市場価値1億ユーロ以上と評される。愛称はファーストのネームにちなんだ"Sergente"(イタリア語で「軍曹」の意)で、ゴールセレブレーションの際には敬礼のポーズをとる。ファンにサイン入りのユニフォームをねだられた際、「今はないから後日持っていく」と話し、約束通りユニフォームを持って現れた好漢。
ルーカス・レイヴァ
背番号:6
国籍:ブラジル
生年月日:1987年1月9日(32歳)
中盤の潰し屋としてインザーギ監督から厚い信頼を得る。生まれも育ちもブラジルだが、ルーツはイタリアにある。ラツィオ加入以来ピッチ内外でキャプテンシーを発揮し、将来のフロント入りが約束されているとも。古巣であるリヴァプールファンからの人気は絶大で、過去2シーズンのMVP投票ではいずれも彼らの組織票(?)でトップに輝いた。誕生日はラツィオの創設日と同じ1月9日。
セナド・ルリッチ
背番号:19
国籍:ボスニア・ヘルツェゴビナ
生年月日:1986年1月18日(33歳)
今季で加入8年目を迎えるラツィオのキャプテン。2013年のコッパ・イタリア決勝で行われたローマーダービーではクラブ史に残る優勝決定ゴールを決めた。豊富な運動量と左サイド・中央の両方でプレーできるユーテリティ性も兼ね備える。ユベントス所属のピャニッチが親友で、彼がローマにいたときは何度もお互いの家で遊んだそう。
マヌエル・ラッツァーリ
背番号:29
国籍:イタリア
生年月日:1993年11月29日(26歳)
縦への突破力とクロスの精度に優れる。インザーギ監督が獲得を熱望し、ムルジャとのトレードで今季ラツィオに加入した。6年前までセリエDでプレーし、叩き上げでラツィオにたどり着いた出世人。チームではいじられキャラの立ち位置で、インスタの投稿にはたいていチームメイトからのツッコミが入っている。イタリア人である本人は知る由もないだろうが、誕生日は「いい肉の日」で、背番号も肉。
マルコ・パローロ
背番号:16
国籍:イタリア
生年月日:1985年1月25日(34歳)
豊富な運動量を武器に攻守に貢献する。前任監督のピオリ政権下では2桁ゴールを達成し、インザーギのチームでは守備的寄りのタスクを任されている。プレー中の険しい表情からは想像もつかないほどひょうきんな性格で、昨年のクリスマスパーティで着用した奇抜なネクタイが話題を呼んだ。
ダニーロ・カタルディ
背番号:32
国籍:イタリア
生年月日:1994年8月6日(25歳)
地元生まれでプリマヴェーラ育ちのMF。ジェノアへのレンタル中にパンデフがラツィオから決めたゴールに大喜びしてラツィアーレの反感を買ったが、ローマダービーでゴールを決め、ファンとの溝はなくなった。ルーカス、パローロの後継者として更なる成長に期待だ。
ヴァロン・ベリシャ
背番号:7
国籍:コソボ
生年月日:1993年2月7日(26歳)
古巣ザルツブルグでは公式戦233試合で45ゴール・65アシストと多くの得点に絡んだものの、ラツィオでは未だにいずれも0と苦しんでいる。ライバルの多い中盤で出場機会を勝ち取るため、まずは怪我の離脱を減らしたい。レッドブルグループのクラブに所属したにもかかわらず、インスタでは度々競合ブランドのエナジードリンクを宣伝している。
アダム・マルシッチ
背番号:77
国籍:モンテネグロ
生年月日:1992年10月17日(27歳)
攻撃面での積極性が持ち味で、不利な局面でも個の力で打開を計る。イタリアに来て一番変わったことは「戦術についてよく考えるようになったこと」で、ポジション争いのライバルであるラッツァーリについては「強力な選手で、とてもいいヤツ」と評価している。セルビアの首都ベオグラードで生まれ、代表はモンテネグロを選択した。同じくセルビア人のミリンコビッチ=サビッチと仲がいい。
アンドレ・アンデルソン
背番号:28
国籍:ブラジル
生年月日:1999年9月23日(20歳)
サレルニターナでの活躍が認められ今季からラツィオのトップチームに名を連ねている。かつて在籍したフェリペ・アンデルソンと似たプレースタイルで、国籍と名前も共通するが、「フェリペはフェリペで僕はアンドレだ」と語っている。自分のカラーをピッチの上で表現したい。
19-20シーズン・ラツィオ選手名鑑:DF編
フランチェスコ・アチェルビ
背番号:33
国籍:イタリア
生年月日:1988年2月10日(31歳)
ラツィオのディフェンスリーダー。2013年に発覚したガンを克服し、昨シーズンに微妙な判定でレッドカードを受けるまでリーグ戦149試合に連続出場した。イタリア代表の一員として小児ガンと戦う子どもを慰問した際は予定された時間が過ぎても全員を励まし終えるまで帰らず、自腹でタクシーを呼んで合宿所に戻った。
ステファン・ラドゥ
背番号:26
国籍:ルーマニア
生年月日:1986年10月22日(33歳)
2008年にラツィオに加入し、今季で11シーズン目を迎える最古参。オフにはチーム内のトラブルが原因で退団を噂され、ターレSDに謝罪したことで一転して残留した。昨季のローマダービーで「裏切り者」のコラロフが退場した際は11年間で一番の笑顔を彼に投げかけた。
ルイス・フェリペ
背番号:3
国籍:ブラジル
生年月日:1997年3月22日(22歳)
傘下クラブのサレルニターナで頭角を現し、ラツィオでのチャンスを勝ち取った。イタリアにルーツを持っているが、セレソン入りを目指していることを理由にU-21イタリア代表への招集を断った。
バストス
背番号:15
国籍:アンゴラ
生年月日:1991年11月23日(28歳)
圧倒的な対人戦の強さを誇る一方、時折集中力を欠いたミスを起こすのが課題。実は攻撃センスも優れており、ストライカーかと見紛うほどのシュートを放つことも。プライベートではファッション好きで、ラツィオの「おしゃれ番長」。
デニス・ヴァヴロ
背番号:93
国籍:スロバキア
生年月日:1996年4月10日(23歳)
コペンハーゲンに在籍した2年間は若手選手ながら主力として活躍した。ターレSDが「コペンハーゲンで活躍する前から目をつけていた」と話す有望株。フィオレンティーナ戦の後に相手サポーターを挑発し罰金を課された。
パトリック
背番号:4
国籍:スペイン
生年月日:1993年4月17日(26歳)
ウィングバックからセンターバックにコンバートして出場機会を増やしている。試合後のファンへの挨拶を拒否したことをウルトラスから批判されたものの、今季は堅実な活躍で信頼を掴みつつある。
リザ・ドゥルミシ
背番号:14
国籍:デンマーク
生年月日:1994年1月8日(25歳)
昨季の加入からここまで説得力あるプレーを見せられず、今シーズンのジョニー加入でさらに立場は厳しくなった。ターレSDと同じくアルバニアにルーツを持っており、しばしばインスタグラムで政治的なメッセージを投稿をすることも。1月にフランスのニースへ移籍することが決まった。
ジョルダン・ルカク
背番号:5
国籍:ベルギー
生年月日:1994年7月25日(25歳)
馬力抜群の左ウィングバック。2017年のスーペルコッパイタリアでデ・シリオを「ブチ抜いて」決めたアシストは多くのラツィアーレの記憶に残っている。実の兄であるロメル・ルカクはインテルに所属。ナルトやワンピースといった日本のアニメ作品が好きらしい。
ニコロ・アルミニ
背番号:13
国籍:イタリア
生年月日:2001年3月7日(18歳)
地元ローマに生まれ、15歳でラツィオのユースチームに加入。プリマヴェーラのキャプテンを務め背番号は13と、クラブのレジェンドであるネスタと同じ道を歩んでいる。根っからのラツィアーレで、SNSでローマアンチの投稿もしばしば。
19-20シーズン・ラツィオ選手名鑑:GK編
トーマス・ストラコシャ
背番号:1
国籍:アルバニア
生年月日:1995年3月19日(24歳)
ラツィオのプリマヴェーラとサレルニターナで活躍し、21歳のときにトップチームの正GKの座を勝ち取った。現在ラツィオのユースチームでGKコーチを務める父親もまたアルバニア代表でゴールキーパーとして活躍した。実は2013年のコッパ・イタリア決勝でベンチ入りしている。
シルヴィオ・プロト
背番号:24
国籍:ベルギー
生年月日:1983年5月23日(36歳)
第2GKとして昨季は6試合に出場。インザーギ監督からは「常に自分よりチームを優先するプロフェッショナル」と評される。今季のELにも1試合出場し、Whoscored.comの当該節ベストイレブンに選ばれた。
グイド・グエリエーリ
背番号:23
国籍:イタリア
生年月日:1996年2月25日(23歳)
16歳でラツィオの下部組織に加入し、それから7年の時を経て昨季ようやくデビューを果たした。彼の父親が逝去した際は、ゴールを決めたルイス・アルベルトが”Forza Guido”とのメッセージが書かれたユニフォームを掲げた。