ラツィアーレの願いは叶うのだろうか。
ローマ市長がプロジェクトにGOサイン?
昨夜、ローマのヴィルジニア・ラッジ市長はRadiosaiのインタビューの中で「ラツィオのスタジアム計画を聞く用意がある」と発言。
これまでASローマの新スタジアム計画を優先的に進めてきたラッジ市長がラツィオの新スタジアム建設に初めて積極的な姿勢を見せたかたちだ。
一筋縄ではいかない可能性も
ただ、必ずしもこの発言はラツィアーレにとってはポジティブなものとはいえないかもしれない。
インタビューの中でラッジがラツィオに提案したのは新しいスタジアムの建設ではなく、1950年代に建設されたスタディオ・フラミニオを改修して再利用してはどうか、というもの。
当然ローマと同じようにスタジアムを新築したいラツィオは公式声明で提案を拒否している。
また、2005年にすでに新スタジアムの計画を発表していることと、先月も市長から計画の説明を断られてしまったことも声明を通じて指摘している。
ラッジはこれまでラツィオからのユニフォームのプレゼントを拒絶するなど、ラツィアーレにとっては好ましくない態度を見せてきた。
今回の動きも、ラツィオを助けるためではなく、ただ古びたスタジアムの処理を押し付けるつもりなのではないか、という見方もある。
ラツィオは再びプロジェクトをプレゼン
ただ、市長の発言は15年近くストップしているプロジェクトをようやく動かせる足がかりとなる可能性もある。
クラブの広報であるディアコナーレは以下のようにコメントしている。
「ASローマはこれまでスタジアム建設に関して優先レーンを走ってきた。市長は彼らと多く話をしていたし、贔屓をしていたのは明らかだろう。だが、私はそれを非難するつもりはないし、むしろ嬉しく思っている。ローマがスタジアムを作るなら、ラツィオにもそれを認めるべきだ」
「ロティート会長は練習場の改修完了セレモニーにラッジ市長を招待する予定だ。そこでもう一度我々のプロジェクトについて説明する」
これまでラツィオを冷遇してきた市長がどのような動きを見せるか、注目が集まる。