ヨーロッパリーグ準々決勝でラツィオと対戦することになったオーストリアのRBザルツブルグ。
ここまで、レアル・ソシエダやドルトムントといった強豪を退けてきた伏兵の歴史や、注意すべき選手についてまとめました。
SVアウストリア・ザルツブルグ時代
RBザルツブルグは、かつてSVアウストリア・ザルツブルグという名前で親しまれていたクラブ。
1933年に創設され、1994年に初めて国内リーグのタイトルを勝ち獲りました。
また同年、ヨーロッパリーグの前身であるUEFAカップの決勝でインテルを撃破し、欧州のタイトルを初獲得しています。
レッドブル資本により屈指の強豪に
2005年、レッドブル社の買収によりザルツブルグは生まれ変わります。
クラブ名をRB(Red Bullの頭文字)ザルツブルグへと改称し、伝統的に紫色だったチームカラーは、青と赤に変更されました。
2006年には、イタリアの名将トラパットーニが指揮を獲り、買収からわずか1年で国内リーグ王者に。
買収後の12年間で、リーグ優勝は8回。この間3位以下でシーズンを終えたことはありません。
リーグ4連覇中の今シーズンも、2位と勝ち点差8をつけて首位に立っています。
注目選手は?
ベリシャ(背番号14)
ザルツブルグの中盤でゲームを組み立てているのは、コソボ代表MFのベリシャ。
ドルトムント戦では2つのゴールを記録している要注意選手です。
ダブール(背番号9)
イスラエル代表FWのダブールは国内リーグで16ゴール、ヨーロッパリーグで6ゴールをそれぞれ記録しており、現時点でオーストリアリーグの得点王の座についています。
ラツィオとの対戦歴
ラツィオとは、2009-10シーズンのELグループステージで同組に。
ホーム・アウェイのいずれもRBザルツブルグが2-1で勝利しています。
09-10シーズンのリベンジを
ラツィオはこの年、グループステージで3位に終わってしまい突破が叶わなかった一方で、RBザルツブルグは全勝で決勝トーナメントへと進みました。
当時を知るラツィオのメンバーはラドゥのみですが、はじめての準決勝進出をかけて、8年越しのリベンジに期待がかかります。